15世紀後半に渡来してきたポルトガル人によって広く知られるようになったアンゴラは、当時この地域に繁栄していたコンゴ王国の王の名に関連づけられてNgola(ンゴラ)と名がついたことが国名の由来です。植民地としての歴史は過酷であり、1961年には武力闘争が展開されて長く激しい紛争が行われました。1975年に独立しましたが、情勢の不安定さから内戦が勃発し2002年に終結されるまで続きました。
ダイヤモンド、天然ガスに加えて鉱山資源にも恵まれていて、特に石油はアフリカ地域でもトップクラスの産出量を誇っています。アンゴラの豊かな資源に外国資本が集まってきており、これからの発展が非常に楽しみな国だといえるでしょう。
アフリカ大陸の南西部に位置するアンゴラは、国内の地域によって気候が変化し北は熱帯性、内陸部分の中央部は亜熱帯性になり、南西部の砂漠に向かうにつれて乾燥していきます。そのため変化に富んだ豊かなアフリカの自然を目にすることができるでしょう。
アフリカ大陸でも2番目というスケールを持つカランドゥーラの大瀑布をはじめとして、ブンニャンドンゴのブラックストーンの奇景、キコンボ川のそそり立つ川岸など、ダイナミックな自然が手つかずのまま残されています。6か所の国立公園と2か所の完全自然保護区があり、アフリカ大陸の偉大な光景を堪能することができる国です。けれども内戦の爪痕は完全に消えたわけではありませんので、渡航の際には旅行ガイドを必ず参照して、きちんと計画をたてることが大切です。