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古代ギリシャの神々の名を持つ神殿群 アグリジェントの神殿の谷

CULTURESPOT 投稿者: ココマチ編集部
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紀元前6世紀ごろ、ギリシャ人の入植により発展したアグリジェントは、シチリア南部に位置する街です。同じシチリアにあるシラクサと力をあわせてカルタゴを破ってからはさらなる栄華を誇り、その戦利金で数々の神殿を造営しました。それが「神殿の谷」と呼ばれる神殿建築群で、現在7つの神殿建築が残っています。そのほとんどは長い年月により風化や破壊が進んでしまいましたが、今なおアグリジェントの繁栄を今に伝えています。


神殿の谷の最大の見どころ、コンコルディア神殿

神殿の谷で最大の見どころと言えるコンコルディア神殿は、縦42m、横19.7m、高さ14mという大きさを誇る美しい建造物です。コンコルディアとは、ローマ神話の平和・調和の女神のこと。アテネのパルテノン神殿を彷彿とさせる形はドーリス式という建築様式で、大きさもパルテノン神殿のほぼ3分の2。非常に保存状態が良いのは、紀元6世紀頃にキリスト教の教会として転用され、柱と柱の間に壁が作られたことで地震などにもよく耐えてこられたからだと言われています。


侵食の激しい、ウルカヌス神殿

神殿の谷には全部で7つの神殿遺構がありますが、その中のひとつウルカヌス神殿は紀元前5世紀に建造され、かなり侵食と破壊が進んでしまっている建物です。ウルカヌスとはローマ神話における火の神で、ギリシャ神話の鍛冶神ヘパイストスと同一の神。英語読みのヴァルカンという呼び方も有名ですね。ウルカヌス神殿はかつて神殿の谷の中ではもっとも荘厳で素晴らしい神殿だったとされていますが、現在はほぼ原形をとどめていません。


ふたご座の兄弟の名を持つ神殿、カストル・ポリュデウケス神殿

カストル・ポリュデウケス神殿は、4本の柱が特徴的な神殿跡です。カストルとポリュデウケスというのはギリシャ神話に登場する英雄で、兄のカストルだけ不死身でなかったために戦死し、ふたりそろってゼウスの力でふたご座となった兄弟のことです。この神殿も長い歴史を経て侵食・破壊が進み、先に述べた4本の柱以外はほぼ崩れてしまって原型をとどめていません。しかしこの4本の柱は、近代アグリジェントを象徴する姿となっているのだそうです。


7つの神殿跡が残る、アグリジェントの神殿の谷

アグリジェントの神殿の谷にある3つの神殿跡についてご紹介しました。ここには他に、結婚の祝宴に利用されていたがカルタゴ人に焼き払われてしまったユーノー神殿、谷でもっとも古く8本の円柱のみを残すヘラクレス神殿、カルタゴに勝利したことを記念して造られたゼウス・オリンピア神殿、病気の快癒を祈願されたためギリシャ神話の名医の名がつけられているアスクレピオス神殿があります。破壊や風化の中に歴史が感じられる神殿跡。ぜひ1度はご覧になってみてください。


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こんにちは☆ココマチ編集部です。 旅をすることが大好きです。世界中に友達を作り、毎月各国の友達に会いにいく生活を目指しています! よろしくお願います( ´艸`)

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