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画家セザンヌの故郷 泉の街エクス・アン・プロヴァンス

SPOTTOWN 投稿者: 吉川由美
画家セザンヌの故郷 泉の街エクス・アン・プロヴァンス

フランス南東部、マルセイユの北30kmの場所に位置するエクス・アン・プロヴァンスは、プロヴァンス地方でもひときわおしゃれな雰囲気が漂う街。
紀元前に溯る古い歴史を持ち、ローマの将軍セクスチウスが湧き水の多いこの地を治め、「セクスチウスの水(アクアエ・セクスチアネ)」と呼んだことに由来します。
かつて街の人の喉を潤した泉や噴水は今も街のいたるところに残されており、現在は道行く人の目を潤しています。街で一番大きな噴水、ロトンドがあるド・ゴール広場が街の中心で、そこからまっすぐ延びるメインストリートのミラボー通りには、プラタナスの並木が連なり、おしゃれなカフェやショップが並んでいます。
画家ポール・セザンヌが生まれ生涯を閉じた街としても有名で、彼の軌跡を記す場所は人気の観光スポットとなっています。


セザンヌの創作の泉 「セザンヌのアトリエ」

エクス・アン・プロヴァンスの中心部の北、レ・ローヴの丘に1901年から1906年の死去時までセザンヌがアトリエにした家が静かに佇んでいます。
セザンヌ自身が設計した50平方メートルの2階のアトリエは、北と南の左右の窓から光が差し込み、屋外の自然の中と同じような光が得られる明るい部屋で、キャンパスやパレット、椅子やストーブなどの愛用品が、在りし日のまま置かれています。
代表作のひとつ、「大水浴」3点はここで制作され、北側の窓枠に設えたすき間からキャンパスを外に運び出し、戸外の風景を描きました。
晩年の静物画の中に登場する緑の水差し、ラム酒の瓶、石膏のアムール像、オリーブ壺、骸骨やキューピット像など貴重な品々も見られます。
アトリエの外には40点もの絵に描かれた庭があり、彼に思いを馳せながら散歩することができます。


さまざまな建築様式の結集体 「サン・ソヴール大聖堂」

旧市街の北側に建つ「サン・ソヴール大聖堂」は、5世紀から18世紀まで長い時間をかけて徐々に建設されたため、各時代のあらゆる建築様式が入り組んだ歴史的建築物です。
ロマネスク様式の扉とローマ時代の壁が隣あわせとなり、美しい彫刻が施されたゴシック様式の扉の上には、14世紀に建てられた鐘楼がそびえています。
内部の洗礼室は5世紀の建物部分の上に作られ、12世紀のローマ様式、13世紀のゴシック様式、15世紀のバロック様式と3つの身廊があります。
中庭を囲む12世紀に造られたロマネスク様式の列柱回廊は洗練された美しさと静かさに満ちた空間で、1時間毎のガイド付きツアーでの見学となります。
祭壇にはプロヴァンス絵画を代表するニコラ・フロマンの3連祭壇画が架けられ、内部も荘厳な空気に包まれています。
1906年10月24日、ここでセザンヌの葬儀が執り行われました。


市庁舎とマルシェ

フランスでは「Hotel de Ville」と表される市庁舎は、旧市街の中心に位置しています。
1655~70年に建設され、イタリア様式のファサードと木造彫刻の扉を持ち、入り口の4本の円柱の上にある美しい細工をされた鉄製のバルコニーとその横に建つ天文学時計を備えた時計塔が優雅さを演出しています。
1886年4月28日に、セザンヌは17年間同棲していた妻オルテンスとここで結婚式を挙げました。
旧市庁舎の前は噴水がある広場で、そこで開かれるマルシェはエクスの住民のお気に入りの場所。
野菜やフルーツ、花やパン、はちみつやチーズ、スパイスなどを売る屋台が並び、見ているだけでも楽しくなります。
日本にはない野菜もあり、チーズやハムの種類の多さにもびっくりします。ミラボー通りで開催されているマルシェも足を運ぶ価値ありです。


セザンヌが愛した街

エクスの街を歩いていると、路面に「C」と打ち付けられた銅板が目に入ります。
これを目印に歩いていくと、1839年にセザンヌが生まれた家、住んだ家、1906年に亡くなった家や埋葬されたサン・ピエール墓地まで彼の足跡をたどりながら市内を散策することができます。
このルートとともに是非見ておきたいのは、彼が油絵44枚、水彩画43枚を描いたサン・ヴィクトワール山。
セザンヌのアトリエから北に徒歩15分ほど歩いたロータリーのそばのマルグリットの小道を上ると、彼を魅了した山が遠望でき、そこに並べられた9枚の絵の複製画と一緒に景色が堪能できます。
お土産には、エクスの名物菓子「カリソン」がお勧め。アーモンドとメロンのシロップを混ぜてペースト状にし砂糖でコーティングしたもので、アーモンドの花びらと同じひし形をしたここだけのものです。


この記事の著者
こんにちは!台北在住の専業主婦の吉川です♪ 在住者だからこそ知っている台湾の生情報やお薦めのレストラン、旅行会社に勤務しながら、趣味と実益を兼ねて旅した世界50カ国の都市の見どころや観光ポイントをた~くさんご紹介させていただきます♪

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