アフリカ大陸の最も北に位置し、最も大きな国土をもつアルジェリア。アルジェリアの観光スポットといえば、世界最大の砂漠であるサハラ砂漠や、隣国のモロッコからアルジェリアを通りチュニジアまで伸びるアトラス山脈など、大自然を楽しむイメージがあると思いますが、他にもオススメしたい観光スポットがたくさんあるのです!その中から今回は、カスバ、マウリタニア王家の墓、独立の殉教者記念塔の3つのスポットをご紹介します。
世界遺産に登録されている要塞「カスバ」

アルジェリアの首都アルジェの旧市街には、16世紀に作られたオスマン帝国の城塞「カスバ」があります。カスバとはアラビア語で砦や要塞を意味し、起伏に富んだ丘に建てられた家々や市場、細い石畳の路地がミステリアスな景観を作り出しています。その景観は1992年に「アルジェのカスバ」として世界文化遺産に登録されました。地中海に面していることからカスバの街並みは「北アフリカのパリ」とも称され、アルジェリアの観光名所の1つとなっています。
石を積み上げて造られた、マウリタニア王家の墓

アルジェリアの首都アルジェから約70キロの場所には、紀元前1~2世紀ごろに建てられたといわれているマウリタニア王家の墓があります。多数の石を積み上げて造ってあるマウリタニア王家の墓は直径約60メートル、高さ約32メートルにもなります。東西南北に十字架の描かれた扉がありますが全て偽の扉で、本物の入り口は地上から1メートルほど下がった場所にあります。現在は石で塞がれ中に入ることはできませんが、石の隙間から内部を覗き見ることはできるようです。
独立戦争の戦没者を祀る、殉教者記念塔

首都アルジェの高台には、1982年にアルジェリアの独立20年を記念して独立の殉教者記念塔が建てられました。高さが約92メートルもあるこの記念塔は独立戦争の戦没者を祀る墓で、アルジェリア独立のシンボルとなっています。ヤシの葉をモチーフにした3本の柱の下には、猟銃を持ち立ち上がる農民、武器を取った一般市民、勝利の炎を掲げた銃を持つ正規軍の3体の銅像が立っています。記念塔の前にはアルジェの街を一望できる展望台もありますよ。
観光スポットがたくさんのアルジェリアを楽しもう!
アルジェリアで楽しめる魅力あふれる観光スポットを3か所ご紹介しました。他にも世界遺産に登録されているギリシャ・ローマ時代の考古遺跡など、見応えのある観光スポットがいっぱいあります。アルジェリアの観光は1990年代にテロにより壊滅的な被害を受けましたが、現在は少しずつ観光客も増加してきています。それでもまだアルジェリアは治安が不安定な国ですので、旅行前には外務省のHPで安全情報を確認してから、アルジェリア観光を楽しみましょう。
