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バンコク発祥の地に花開いた王室文化 王宮&ワット・プラケオ

CULTURESPOT 投稿者: 吉川由美
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天使の都と呼ばれるタイの首都バンコク。1782年にトンブリー王朝を受け継いだラマ1世が現在のチャクリー王朝を興し、チャオプラヤー川の西岸トンブリーから西岸のバンコクに遷都したのがその始まりです。川と運河に囲まれたラタナコーシン島に王宮と菩提寺、護国寺となるワット・プラケオを建立、1784年に完成した後も歴代の王によって増改築が行われました。218,000平方メートル、東京ドームの約4.7倍の敷地内にはチャックリー・マハ・プラサート宮殿などを始めとする宮殿や国王を祀る寺院もありますタイの歴史と芸術の粋が結集された王宮はバンコク観光のハイライト。神聖な場所なので、肌の露出の多い服装だと入場できません。それでは服装検査を受けて中に入ってみましょう。


エメラルド仏を安置する美しい本堂

王宮の最大の見どころは、タイ最高の地位と格式を持つ「ワット・プラケオ」。王室専用寺院なので、ここには僧侶はいません。入り口を入るとすぐ見えるのは、金箔と色ガラスのモザイクで装飾された絢爛豪華な本堂で、ラタナーコーシンという名の高さ66センチのエメラルド仏を本尊としています。この仏像はラマ1世がラオスから持ち帰ったもので、実際はヒスイでできていますが、エメラルド色をしていることから、それに因んで「エメラルド寺院」とも呼ばれています。年3回、暑季、雨季、寒季の変わり目に国王の手で衣装が取り替えられます。敷地内の博物館にエメラルド仏のレプリカがあるので、そこで細部を見ることができます。内部の装飾も見事で、本尊を囲む壁には仏陀の生涯や仏教の宇宙観を表した極彩色の壁画が描かれており、とても神秘的な空間になっています。


燦然と輝く黄金の仏塔「プラ・シー・ラタナ・チェディ」

ワット・プラケオの中でひときわ目立つ黄金の仏塔は、ラマ4世がアユタヤのワット・プラ・シー・サンペットを真似て造らせた仏塔で、内部には釈迦の遺骨である仏舎利が納められています。まばゆいばかりに輝き、圧倒的な存在感を示しています。他にはないつるりとしたこの様式はスコータイ時代にスリランカから伝わったといわれ、現在のように金色に装飾されたのは次のラマ5世の時代で、一面に金色のタイルが貼られています。隣に並ぶのは、ラマ1世が著した仏教の経典『金の法則』を収めたタイ様式の経堂「プラ・モンドップ」と 『ロイヤル・パンテオン』と呼ばれる歴代国王の彫像を安置する「プラサート・プラ・デッビドン」で、屋根に須弥山を表現しているクメール様式の尖塔があり、これらは近隣諸国の影響を強く受けた建築様式となっています。


神話「ラーマキエン」が描かれた回廊

ワット・プラケオをぐるりと取り囲む屋根付きの長い回廊にもご注目!インドの叙情詩である「ラーマヤナ」をタイ風にアレンジした「ラーマキエン」の神話を題材にした壁画が、王宮を囲むように壁いっぱいに描かれています。ラーマヤナは前トンブリ王朝のタクシン王が戯曲として編纂し、次王ラマ1世が引き継いで完成させたもので、ラーマ王子が妃シーターを誘拐した阿修羅王トッサカーンという鬼と戦うという勇ましいストーリーになっています。北口右手が物語の始まりで、時計回りに一周すると物語全編、178の場面を見ることができます。金が多用され色鮮やかで描写も細かく、ラーマ王子に加勢する猿神ハヌマーンなどややデフォルメされた西洋遠近画法で描かれているユニークな場面もあります。定期的に補修されているおかげで、いつでも壮大な王朝絵巻を間近で見ることができます。


タイの建築美の集大成

ワット・プラケオにはこの他にも見どころがたくさん!本堂の斜め前のテラスに立つ金色の2基の仏塔「プラ・スワナ・チェディ」はラマ1世が両親に捧げたもので、その台座を支えるヤックとモックという鬼と猿神はラーマヤナ神話に登場する魔除けの神で、粉砕タイルで装飾された美しい姿といかにもというポーズをしています。敷地内には、カンボジアのアンコール・ワットの模型もあります。19世紀末、当時のシャム王国の属国だったクメール王朝のアンコール・ワットに魅せられたラマ4世が造らせたもので、本物を忠実に再現し保存状態もよく保たれています。敷地内には歴代王が暮らした宮殿も点在しています。ここに住んだ国王はラマ8世までで、現在は国賓の拝謁や式典など王室の重要な行事に使用されています。そこかしこに厳かな仏教文化と王室の威厳を感じる王宮。見どころたっぷりなので、時間に余裕を持ってお楽しみください。


この記事の著者
こんにちは!台北在住の専業主婦の吉川です♪ 在住者だからこそ知っている台湾の生情報やお薦めのレストラン、旅行会社に勤務しながら、趣味と実益を兼ねて旅した世界50カ国の都市の見どころや観光ポイントをた~くさんご紹介させていただきます♪

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