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カタルーニャ州、スペインからの分離独立プロセス開始へ

CULTURETREND 投稿者: ココマチ編集部
catalunya

バルセロナを州都とするスペイン北東部カタルーニャ自治州の州議会は9日、スペインからの分離独立プロセスの開始を宣言する決議を賛成多数で可決しました。
決議は「カタルーニャ自治州議会は、スペインからの圧倒的で息の長い平和的な分離に向け、この民主的なプロセスを始めるために必要な措置を導入する」としている。
これにより独立に向けた動きは加速し、スペイン政府との対立がさらに深まりました。

カタルーニャ独立推進派の政党は9月の選挙で、州議会の過半数を制し18カ月以内の完全独立を目指しています。
しかし、スペインの憲法はいかなる地方の独立も認めておらず、ラホイ首相の中道右派政権は何度もカタルーニャ地方の独立運動を一顧だにせず却下しています。


そもそもカタルーニャってどんな所?

カタルーニャ州は地理的にはスペインの北東部に位置して、ピレネー山脈の南に位置し、地中海に面しています。スペイン国内ではバレンシア州とアラゴン州に接しています。元々がフランク王国と臣従関係を結んでいた事もあり、歴史的にフランスとの結びつきが強い。公用語もスペイン語と並んでカタルーニャ語が使われており、独立志向が強い地域です。


イスラムへの対抗の為、アラゴンそしてスペインへ

1137年、当時存在したカタルーニャ君主国のバルセロナ伯ラモン・バランゲー4世と、アラゴン王国のラミロ2世王の一人娘ペトロニラ女王が結婚し、カタルーニャとアラゴンは連合王国となります。これはアラゴンによるカタルーニャの併合でもその逆でもなく、両者がそれぞれの政治制度を維持したまま対等な連合関係を結んだものになります。これは当時イベリア半島南部で優勢を誇っていたイスラム帝国に対抗する為だったとも言われています。 そしてそのアラゴン連合王国もより強固な国になる為、アラゴン出身のフェルナンド5世が、同じイベリア半島のカスティーリャの女王イサベル1世の夫となり、カスティーリャ王国の共同君主となります。そしてそのフェルナンド5世がアラゴン王フェルナンド2世として即位した1479年に、アラゴンとカスティーリャが統合されスペイン王国が成立したと見なされています。


デンマークに匹敵 カタルーニャの経済規模

カタルーニャ州の2012年のGDPは2077億ユーロとデンマーク並みの規模で、フィンランド、アイルランド、ポルトガルといった国を上回っており、スペイン経済の主要な牽引役です。しかし、2012年に表面化したスペインの経済危機では、経済・財政難に直面。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは、同年8月31日、自治州政府の資金調達が難しくなるとして、同州の長期信用格付けを引き下げ投資不適格級(BB)としました。この経済危機によりカタルーニャの人々の生活が一気に困窮し、「独立」すれば現在の苦境から脱出できるのではないかという希望を抱く人が多くなった事が、昨今の独立運動の加熱につながっているとの見方ができます。



この記事の著者
こんにちは☆ココマチ編集部です。 旅をすることが大好きです。世界中に友達を作り、毎月各国の友達に会いにいく生活を目指しています! よろしくお願います( ´艸`)

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