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ブルゴーニュ公国の首都の面影を残す美食の街 ディジョンの観光スポット

SPOTTOWN 投稿者: 吉川由美
ブルゴーニュ公国の首都の面影を残す美食の街 ディジョンの観光スポット

パリからTGVで約1時間40分、フランス中部、ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏の首府、ディジョン。
かつて14世紀から15世紀にかけてブルゴーニュ公国の首都であったこの街は、いまもなお中世の面影を強く残し、当時の繁栄を物語る建物が点在しています。
現在は、「コート・ドール(黄金の丘)」と呼ばれる土地から産出されるブルゴーニュワインで有名で、ブルゴーニュ地方のワイナリーめぐりの拠点ともなっています。
またエスカルゴやトリュフの名産地でもあり、伝統的製法で作られるディジョン・マスタードはディジョンの名を世界に知らしめた極上マスタードとして知られています。
ディジョンの街のシンボルはフクロウで、路上に刻まれたフクロウの道標を追っていくと、そこに書かれた番号の観光スポットにたどりつけるようになっています。
それでは、趣のある街並みと郷土色豊かなブルゴーニュ料理が楽しめるディジョンの街を巡ってみましょう。


公国の繁栄を伝える「旧ブルゴーニュ公宮殿」

旧ブルゴーニュ公宮殿は、1031年にブルゴーニュ公ロベール1世が公国の首都をディジョンとし、要塞だった建物を宮殿に改装したのが始まりで、14世紀にヴァロワ家のフィリップ豪胆公が再建に着手し、その後、歴代のブルゴーニュ公に引き継がれました。
1450年から5年かけて行われた工事で大公の居城としてアパルトマン、レセプション用広間、台所が増築され、17世紀から繰り返し改修が行われ、べルサイユ宮殿を設計したマンサールが考案した姿に修復されました。
建物中央にあるフィリップ善良公の塔は、予約が必要ですが、46メートルの高さからディジョンの街が一望できます。
現在は宮殿の右翼がディジョン美術館、左翼が市庁舎となっており、「小ルーブル」と異名をとるディジョン美術館の最大の見どころは 、フィリップ豪胆公と息子・ジャン無畏公の墓が納められた「衛兵の間」で、台座の彫刻はすばらしいの一言です。
宮殿前のフランスで最も美しい広場のひとつ、リベラシオン広場もマンサールが設計したものです。


見どころが多い「ノートルダム教会」

ノートルダム教会は、1250年に建てられたディジョンで最も古い教会です。
ゴシック様式のファザードには翼を持った怪物ガーゴイルが横1列、3層で並んでおり、その姿は1体1体異なり、当時からずっと教会を訪れる人を見下ろしています。
その右上には、フィリップ豪胆公が戦利品として持ち帰った仕掛け時計が設置されています。
当初からあったジャックマールの像に1651年に妻、2人の子どもが加えられて、家族4人で仲むつまじく鐘をつき、現在もディジョン市民に時を告げています。
教会に入ると、ディジョンに唯一残っている13世紀の美しいステンドグラスが内部を彩り、南袖廊の礼拝室には街を2度救ったといわれるマリア像が安置されています。
6~7世紀の作とされるその像は、顔がやや浅黒いことから「黒い聖母像」と呼ばれ、街の人々の信仰を集めています。
内部を見学したら、シュエット通りの北側の壁に回ってみましょう。そこにいる「ラシュエット」と呼ばれる小さなフクロウは、左手で触ると幸運がやってくるといわれており、大人気。
オリジナルは2001年に壊されてしまい、現在のフクロウは2代目ですが、たくさんの人に撫でられて表面がつるつるになっています。


クリプトは必見 「サン・ベニーニュ大聖堂」

サン・ベニーニュ大聖堂は、3世紀にこの地にキリスト教を伝えた聖ベニーニュの名を冠し、その墓所に建てられた11世紀初頭のベネディクト派修道院に起源を発し、ディジョン大聖堂とも呼ばれています。
現在見られるゴシック様式の塔は13世紀に建造され、火災などで度々再建されましたが、1007年に造られたクリプトと呼ばれる地下にある納骨堂は当時の面影を残す貴重な遺構となっています。
人間をモチーフにした初期ロマネスク様式の柱頭彫刻が残る86本の円柱とアーチがある空間は、静寂な雰囲気に包まれ、そこにいるだけで厳かな気分にいざなわれます。
教会の横にある考古学博物館を訪れると、より深くディジョンの歴史を知ることができます。
2002年からディジョンの大司座が置かれるサン・ベニーニュ大聖堂は、ブルゴーニュのゴシック建築の中でも重要な位置を占める教会となっています。


ディジョンの美食は極上ワインとともに

ディジョンを訪れたら、世界的に有名なブルゴーニュワインの名産地を巡るのを忘れてはなりません。
ロマネ・コンティ、クロ・ド・ヴージョ、ジュヴレイ・シャンベルタンなど名だたる特級ワインを生み出すコート・ド・ニュイ地区からボーヌを中心とするコート・ド・ボーヌ地区まで、ワイン畑を巡るガイドツアーが数多く催行されており、本場で極上ワインが堪能できます。
これらのワインと一緒に味わいたいのは、ディジョン名物のブッフ・ブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮)。牛肉を野菜やハーブと一緒に赤ワインでじっくり煮込んだもので、牛肉の柔らかさと素材の旨味がぎゅっと詰まっています。
ブルゴーニュ名産のエスカルゴは、同じくディジョン生まれのカシスリキュールを白ワインで割った「キール」と一緒に。
ディジョン・マスタードはハーブ入り、カシス入りなどたくさんのフレーバーがあり、かわいい壷入りマスタードはお土産にぴったりです。


この記事の著者
こんにちは!台北在住の専業主婦の吉川です♪ 在住者だからこそ知っている台湾の生情報やお薦めのレストラン、旅行会社に勤務しながら、趣味と実益を兼ねて旅した世界50カ国の都市の見どころや観光ポイントをた~くさんご紹介させていただきます♪

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