ココマチ マガジン-世界の旅行ガイドが満載のwebマガジン-

HOME > CULTURE, SPOT > ヨーロッパの悲しい歴史から未来の平和を考える戦争遺跡

CULTURESPOT

ヨーロッパの悲しい歴史から未来の平和を考える戦争遺跡

CULTURESPOT 投稿者: ココマチ編集部
242_1_warruins_img1

長い歴史を持つヨーロッパには古代から建造物など多くの遺跡が残されていますが、その中でもっとも異彩を放つのが世界大戦の戦争遺跡です。ヨーロッパの長い歴史の中には華やかな時代や、平和に人々が暮らしていた時代もありますが、戦争による辛く悲惨な時代も多くありました。そんな時代の反省から今後同じ苦しみをくりかえさないようにと、残された戦争の痕跡が戦争遺跡です。
美しい物を見て美味しい物を食べるという旅行も良いですが、訪れた土地の歴史からさまざまなことを学ぶというのも旅行の意義ではないでしょうか。今回は平和な未来のために知っておきたい戦争遺跡で第二次世界大戦時の施設である、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所・アムステルダムのアンネフランクの家・ワイマールのブッフェンバルト強制収容所の3つをご紹介します。


悪名高いアウシュビッツ強制収容所

ヨーロッパの戦争遺跡の中でも、世界的に一番有名であろう施設がアウシュビッツ強制収容所です。ポーランドにあるこの施設は第二次世界大戦中に、ナチスドイツによってつくられたもので、現在はアウシュビッツ博物館として無料で公開されています。 この施設には第二次世界大戦中、ナチスドイツによって迫害されたユダヤ人、政治犯、捕虜などが列車に乗り送られてきました。収容所では劣悪な住環境と食糧事情の中、過酷な強制労働が課せられました。そのため体力を失った人々の間では伝染病が蔓延し、多くの人が病に倒れました。そして病気で命を失わなかった人たちも処刑によって命を絶たれ、この施設に入った人たちの9割以上が生きて外に出ることはなかったと言われています。 こちらの収容所へはポーランド南部の都市クラクフからバスを使い1時間半ほどで行くことができます。


日記の舞台・アンネフランクの家

次にご紹介するのはオランダ・アムステルダムにあるアンネフランクの家です。こちらはアンネフランクと家族がナチスドイツ時代に迫害から逃れて、隠れ住んでいた家を公開している博物館です。 アンネフランクはこの隠れ家に住んでいた時に書いた日記が書籍として出版され、世界的にも有名になりました。彼女はドイツの裕福なユダヤ人一家の末っ子として生まれ、何不自由のない暮らしをしていましたが、ナチスドイツによる迫害が強まったことによりオランダへと移住しました。しかしオランダにもドイツ軍が侵攻したことから、状況は悪化。知り合いの職場である事務所の3階と4階に隠れ住む暮らしが1942年にはじまり、ナチスの秘密警察に見つかるまでの2年間を過ごしました。 博物館の内部はほぼ完全な形で保存されていて、アンネと家族の当時の生活がしのばれます。


ドイツ国内に残る収容所・ブッフェンバルト強制収容所

最後にご紹介するのはドイツのワイマールにあるブッフェンバルト強制収容所です。こちらの収容所もアウシュビッツ同様、ユダヤ人や政治犯を収容し強制労働を行わせていた施設です。 こちらの収容所は終戦間近になるまでは1万人ほどが収容されていましたが、ほかの施設が閉鎖され多くのユダヤ人たちが移送され、収容人数が急増。それにより施設内の環境は悪化します。収容者たちの解放のためにやってきたアメリカ軍の動向を知ったナチスドイツは、収容者たちを移送。アメリカ軍が到着した時には2万1千人だけが残っていたそうです。その時の収容所内部には多くの収容者たちの亡骸が野ざらしにされ、その様子は幾多の戦場を潜り抜けてきたアメリカ兵も言葉を失うほどでした。 現在こちらの施設は公開されていて、内部には処刑に使われた装置のレプリカなどが展示されています。


悲しい過去から美しい未来を考えるヨーロッパ旅行

今回はポーランドのアウシュビッツ強制収容所・アムステルダムのアンネフランクの家・ワイマールのブッフェンバルト強制収容所をご紹介しました。この3つの施設はどれもつらく悲しい歴史を持った施設で、その当時の様子や人々の心を今に伝えてくれています。そして3つともナチスドイツによって迫害を受けたユダヤ人に関する施設でした。 戦後ナチスが犯した行為の反省から、ドイツは人種差別のない平等な国づくりを進めてきました。今でもドイツが多くの難民や移民を受け入れるのは、この反省に基づいたことです。つらい過去から目を背けるのではなく、これからのために役立てようとする姿勢は見習うべきこと。 戦争遺跡は今回ご紹介した以外にもヨーロッパ各地にあり、さまざまな歴史を伝えています。ヨーロッパにいかれる時には、少しの時間でも良いので美しい未来について考えてみませんか。


この記事の著者
こんにちは☆ココマチ編集部です。 旅をすることが大好きです。世界中に友達を作り、毎月各国の友達に会いにいく生活を目指しています! よろしくお願います( ´艸`)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでココマチマガジンをフォローしよう!


関連記事

  1. 福島県のおすすめスポットとは 福島県のおすすめスポットとは
    SPOTTOWN
  2. shutterstock_112513559 スコットランドの首都エディンバラを観光しよう
    SPOTTOWN
  3. shutterstock_322562630 ケルトの自由な魂を感じられる街、ダブリンオススメスポット
    SPOTTOWN
  4. shutterstock_331675709 長野の気候風土が育んだ「蕎麦」文化
    CULTUREFOOD
  5. 世界を魅了する碧い海、沖縄県 慶良間諸島 世界を魅了する碧い海、沖縄県 慶良間諸島
    SPOTTIPS
  6. shutterstock_342423356 「中世の宝石箱」ローテンブルクの観光スポット
    CULTURESPOT
  7. shutterstock_370001969 世界三大カーニバル、カリブ海の楽園・トリニダード・トバゴのカーニ…
    CULTURETREND
  8. shutterstock_315302501 世界各地に残る特に可愛いと評判の民族衣装
    CULTURETIPS

新着記事