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世界遺産の武陵源と一緒に訪れたい 中国一美しい古城「鳳凰古城」

SPOTTOWN 投稿者: 吉川由美
世界遺産の武陵源と一緒に訪れたい 中国一美しい古城「鳳凰古城」

中国・湖南省の西部、湘西トゥチャ族ミャオ族自治州鳳凰県に中国国家歴史文化名城に指定されている、鳳凰古城があります。華中地域を流れる大河、長江左岸の支流である沱江(だこう)のほとりに位置し、四方を山に囲まれたこの地は、春秋戦国時代から清の時代まで政治の中心として繁栄したところです。古くからこの地に住む土家族(トゥチャ族)や苗族(ミャオ族)の住居である「吊脚楼(ちょうきゃくろう)」と呼ばれる独特な住居が立ち並ぶ景観は「中国で一番美しい古城」と称され、300年ほど前の中国にタイムスリップしたような趣にあふれています。世界遺産の張家界・武陵源から約200キロ、車で約4時間の距離にある、昔ながらの佇まいをほぼ完全な形で残す鳳凰古城の見どころをご紹介しましょう。


高床式建築の「吊脚楼」

鳳凰古城の景観を彩る「吊脚楼」は、中国南方の山岳地に住むトゥチャ族やミャオ族などの少数民族の伝統的な高床式住居です。多くが山を背に川に沿って建てられており、川に杭を打ち、その上に木造家屋を建てた中国西南地域に多く見られる古い建築様式です。高潮を防ぐため、たいていは2階建てになっており、当時は1階で豚や牛などの家畜を飼育し、風通しの良い2階を住居としていました。現在は多くの家が民宿や飲食店、土産物店を営み、昔の情緒を保ちながら観光客を迎えています。水面に吊り下がっているような吊脚楼の家々は、古城の城壁に沿ってゆっくり流れる沱江から眺めるのも一興です。小舟に乗って遊覧できる発着所がいくつかあり、人ごみを避けて静かに景色を愛でられます。


鳳凰古城のシンボル「虹橋」

沱江に架かる「虹橋」は鳳凰古城のシンボルともいえる橋で、風格ある姿を現在も保っています。3つのアーチがある石橋の上に風雨楼という2階建ての楼閣が載り、1階は鳳凰の特産品や手作りの刺繍品などを売る土産店、2階は有料の休憩所となっています。古城の風景を見渡すには絶好の場所で、沱江の両岸に連なる家々が一望できます。沱江には橋以外にも、石を飛び飛びに置いた跳石もあり、昔の人たちがそうしたように今もその上を渡ることができます。城内には清代に建てられた南華門城楼、北門城楼、東門城楼、阜城門城楼、南門城楼というの5つの城門も残っています。北門城楼の下を流れる川に架かる、人2人がやっと通れる木の橋は、昔、城門を出る唯一の通路だったところです。


ライトアップされた夜景は格別の美しさ

沱江には古代橋と呼ばれる雨橋、雪橋、風橋、霧橋という4つの橋も架かっています。これは鳳凰出身の水墨画家の黄永玉が資金を寄付して2012年に建造したもので、ここ鳳凰は彼をはじめとして中華民国の初代総理の熊希齢、現代作家の沈従文など数多くの偉人を輩出しました。古城内には彼らの故居が一般公開されており、朝陽宮、天王廟、大成殿、万寿宮などの旧跡も見ることができます。観光が終わると、そろそろ夕闇が迫る時間。やがて古城全体は美しくライトアップされ、昼間と違った顔を見せます。虹橋や赤提灯が灯された川沿いの家々が川面に映え、闇夜に幻想的に浮かび上がってノスタルジックな雰囲気に包まれます。どこから見ても絵になる美しい夜景はきっと思い出に残ることでしょう。


新疆の万里の壁「南方長城」

鳳凰古城の郊外にある「南方長城」も是非とも訪れたいスポットです。“新疆の万里の壁”と称され、1554年から1622年にかけてミャオ族の反乱を防ぐために建設されました。全長190キロメートル、城壁の高さは約3メートル、幅2メートルで、大部分は山の尾根に沿って造られています。調査の結果、明代に築かれたことは間違いなく、北京の居庸関、八達嶺などと比べて遜色がないといわれています。南方長城東門城楼前の石畳広場には人が駒の役目をする巨大な囲碁盤が設置されています。黒服と白服を着て、頭に笠をかぶった子供を碁石に見立て実際に勝負が行われたこともあり、長城とは違った魅力の観光スポットになっています。鳳凰古城のゲートは張家界空港で、日本からは直行便がないので上海や広州などを経由し、張家界発着のツアーもしくはバスを利用して訪問しましょう。


この記事の著者
こんにちは!台北在住の専業主婦の吉川です♪ 在住者だからこそ知っている台湾の生情報やお薦めのレストラン、旅行会社に勤務しながら、趣味と実益を兼ねて旅した世界50カ国の都市の見どころや観光ポイントをた~くさんご紹介させていただきます♪

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