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フランクフルトの旅行ガイド

TOWN 投稿者: ココマチ編集部
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ドイツ・ヘッセン州最大の都市フランクフルトは、ベルリン、ハンブルグ、ミュンヘン、ケルンに次ぐ第5の都市で、モダンなガラス張りの摩天楼と、中世の名残りを残す木造建築と、さまざまなジャンルの博物館が集まる魅力ある都市です。

市中心部をライン川支流のマイン川が縦断し、東部にある同名の都市と混同を避けるため、正式名称は「・アム・マイン(マイン川沿いのフランクフルト)」となっていますが、日常的にはフランクフルトと呼ばれています。

現在のフランクフルトは、マイン川と米国ニューヨークのマンハッタンをもじって「マインハッタン」と称されるドイツを代表する商業、金融の中心都市で、その発展は12世紀頃に開催されていたという見本市から始まります。

欧州中央部に位置し、河川輸送が可能だったことから陸海の交通の要となり、さらに神聖ローマ帝国皇帝が見本市開催の特権を与えたことで、世界貿易の中心地となっていきました。

売買では世界中の通貨が使われ、両替が必要になったことから両替所も設けられました。このことが現在まで続く金融都市としての繁栄の礎となっています。

市内にはユーロを統括する欧州中央銀行やドイツ連邦銀行、国内の大手銀行や証券取引所、外資系金融機関などが本支店を構え、欧州有数の金融都市として繁栄を続けています。

他のドイツの大都市と同じく第二次世界大戦の爆撃によって甚大な被害を受け、その後の復興によって近代的な街並みになりましたが、旧市街地のアルトシュタット地区には歴史的な建物が保存されています。また文豪ゲーテが生まれた街としても有名で、その生家も残されています。

マイン川の南側ザクセンハウゼンにはフランクフルト名物アップルワインが飲めるレストランや居酒屋が集まり、「博物館岸」と呼ばれるエリアには14世紀から現在までの欧州絵画を所蔵するシュテーデル美術館、ドイツ建築博物館、ドイツ映画博物館など13の博物館が並んでいます。

日本から直行便があり、最初に足を踏み入れることも多いフランクフルトの見どころをご案内いたしましょう。


フランクフルトの観光

ユーロ圏17カ国の金融政策を担う欧州中央銀行は、その入居するユーロタワーの前にユーロのエンブレムを模ったモニュメントが建っていて、金融都市フランクフルトのステータスシンボルとなっています。近くにあるドイツ国内最速エレベーターを有するマインタワーの展望テラスからは美しいパノラマが望めます。

観光スポットが集中しているのは旧市街のレーマー広場の周辺です。まるで中世の世界にタイムスリップしたかのようなかわいい切妻屋根の建物に囲まれた小さい広場には、戦後復元されたものですが、フランクフルトの歴史を語る数々の歴史的建造物が並んでいます。

1405年から現在に至るまで使用されている市庁舎は、見本市の際にイタリア商人が住居としていたものを市が買い取ったもので、切妻屋根が印象的な3棟のゴシック様式の建物です。レーマーと呼ばれる中央の建物の2階は、神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式後の祝宴が開かれたカイザーザールで、52人の皇帝の等身大の肖像画が飾られ、今でもスポーツのドイツ代表チームの祝勝会の際にはここが会場として使われています。

レーマー広場から鋭い尖塔が見えるバルトロメウス大聖堂は、神聖ローマ皇帝の選挙と戴冠式が行われた由緒ある教会で、戴冠した新皇帝はここから宴に向かうため、カイザーザールまで行列を連ねました。

広場の一角に建つ旧ニコライ教会は宮廷の礼拝堂だったところで、毎日3回、その美しい音色を響かせます。フランクフルト国民議会初開催の場所であったパウルス教会にはそれを記念するレリーフもあります。

レーマー広場を南に抜けるとおだやかなマイン川が見えてきます。8本の橋が架かり、左岸はザクセンハウゼン地区です。アイゼルナー橋を渡ると、13の博物館や美術館が並ぶ博物館通りに出ます。フェルメール作品を所蔵する「シュテーデル美術館」をはじめ、「ドイツ建築博物館」や「ドイツ映画博物館」「世界文化博物館」など、さまざまなジャンルの芸術に浸ることができます。

この地で生まれた文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテゆかりの場所も是非訪れましょう。彼の生家は第2次世界大戦で全壊し、戦後再建されたものですが、展示されている調度品は疎開して難を逃れたオリジナル品です。両親、妹とともに実際に使用していた家具や食器、直筆の原稿など貴重な遺品が見られます。彼が生まれた部屋もあり、壁に切り抜きのポートレートが貼られた4階の「詩人の間」では『若きウェルテルの悩み』や『ファウスト』などの作品が生まれました。

近くのゲーテ広場にあるゲーテの銅像と、彼が洗礼を受けたというカタリーナ教会も訪れたいスポットです。

フランクフルトの市内散策は半日あれば可能です。中世の街並みとフランクフルトが育んだ偉人の軌跡をたどってみませんか。


フランクフルトのグルメとショッピング

ドイツといえばビールですが、フランクフルトといったらりんごのお酒「アップルワイン」です。りんごの酸味が効いたすっきりとした味わいで、ドイツの定番料理やソーセージ、ザワークラウトなどともよく合います。

マイン川の南側のザクセンハウゼン地区には、この名物酒を飲める専門店が並んでいます。りんご酒の醸造元として知られる「ツム・ゲマールテンハウス」はザクセンハウゼンを代表する居酒屋風レストランで、アップルワインと一緒に店自慢の「豚の骨付きあばら肉のリップヒェン」が味わえます。

レーマー広場にある木組みの館でも、アップルワインとドイツ料理が堪能できます。市庁舎の向かいにある「ツム・シュヴァルツェン・シュテルン」は、メルヘンチックな切妻屋根の建物を正面に見ながら食事ができるレストランで、寒くない季節なら屋外のテーブルがお薦めです。

ショッピングをするなら、SバーンとUバーンが通るハウプトヴァッヘから東に延びる歩行者天国の「ツァイル」へ行きましょう。通りの両側には「ガレリア・カウフホーフ」「カールシュタット」などの百貨店や、「ツァイルギャラリー」「マイ・ツァイル」などのショッピングビルが並んでいて、このエリアだけでフランクフルトのお土産が揃います。「マイ・ツァイル」はガラス張りのファサードに大きな穴があいた斬新なデザインが目を引く建物で、思わず穴の中をのぞきたくなってしまいます。

反対側の西へ延びるグローセ・ボッケンハイマー通りにはレストランやデリカテッセンのお店が並び、平行するゲーテ通りには高級ブランドショップが集まっています。

旧市街にはおしゃれな雑貨ショップやカフェも点在しているので、ウィンドーショッピングしながら、街の散策が楽しめますよ。


フランクフルトからのショートトリップ

フランクフルトは中欧最大の空港を持ち、ロマンチック街道やライン川クルーズなどドイツを代表する観光スポットに向かう起点地ともなっているので、目的地に向かうため足早に通り抜けてしまうことも多いですが、時間があればフランクフルトを拠点にショートトリップに出掛けてみてはいかがでしょうか。

フランクフルトからインターシティ・エキスプレス(ICE)に乗って約1時間で、ドイツ4番目の都市『ケルン』に到着します。世界遺産である「ケルン大聖堂」があることで有名なこの街は、国際的な見本市や展示会が行われる産業都市であり、ドイツ最大のカーニバルの開催地かつオーデコロンの生産地でもあります。

ケルン中央駅を出ると、すっくと空に向かって伸びる「ケルン大聖堂」の黒い双塔が目に入ります。高さは157m、ゴシック建築としても世界最大級の大きさを誇るこの大聖堂の歴史は4世紀に始まり、12世紀後半にイエス・キリストの誕生に立ち会った東方三博士の聖遺物が安置されたことで聖地となりました。3代目となる現在の聖堂の建設は1248年に始まり、財政難で中断された後19世紀に再開され、建設開始からなんと632年後の1880年に完成しました。第二次世界大戦で破壊されましたが、1956年に復元され、見事な彫や鮮やかなステンドグラスも蘇りました。

周辺の高層建築物計画による景観破壊の危機にさらされて一時、世界危機遺産に指定された時期もありましたが、その迫力ある壮麗な姿は永遠に人々の心にインパクトを与え続けます。

マイン川とライン川の合流点に位置する『マインツ』にはフランクフルトからSバーンで約40分で行くことができます。ドイツ最大のワイン産地でもあるこの街は、羅針盤、火薬と並んでルネサンス期の三大発明とされている活版印刷を発明したヨハネス・グーテンベルクの出身地であり、市中心部にある「グーテンベルグ博物館」では世界で初めて印刷されたラテン語による旧約・新約聖書「グーテンベルク聖書」や当時の印刷機を見ることができます。

その向かいに建っている赤茶色の「マインツ大聖堂」は、度重なる増改築によってロマネスク、ゴシック、バロック様式が混在する今の姿となりました。マインツの大司教は代々神聖ローマ帝国の選帝侯であったため、その権威は高く、内陣のステンドグラスに歴代の大司教の名前、紋章、在籍期間が記されていることからも、その様子を伺うことができます。

裏手は第二次世界大戦の戦災を免れた木組みの家が建ち並ぶキルシュガルテン地区で、その高台にはシャガールのステンドグラスで有名な「ザンクト・シュテファン教会」があります。戦火で破壊され、再建に際して95歳のシャガールが完成させた青いステンドグラスには、彼特有のタッチで聖書をモチーフにした世界が描かれています。青い光が差し込む清々しい空間はただただ美しいの一言で、その神々しい雰囲気の中にいると、しばし時間が立つのを忘れてしまいます。

フランクフルトから少し足を延ばして、世界遺産の荘厳な聖堂と幻想的なシャガールブルーを見に行ってみませんか。



この記事の著者
こんにちは☆ココマチ編集部です。 旅をすることが大好きです。世界中に友達を作り、毎月各国の友達に会いにいく生活を目指しています! よろしくお願います( ´艸`)

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