ハイデルベルクは、ドイツ南西部に位置している都市です。市内をライン川の支流であるネッカー川が流れる景色の良さと、中世のたたずまいを残すノスタルジックな街並みとで、観光客に非常に人気があります。
また年間の平均気温が11度と過ごしやすいのも、訪れたくなる要素のひとつといえるでしょう。そんなハイデルベルクの有名な観光スポットが、「ハイデルベルク城」「カールテオドール橋」「マルクト広場」です。これらを紹介します。
ドイツを代表する名城、ハイデルベルク城

ノイシュバンシュタイン城、ホーエンツォレルン城とならんで、ドイツ三大名城と呼ばれているハイデルベルク城。プファルツ選帝侯の居城として利用されていました。「王の椅子」を意味する山ケーニヒスシュトゥールの斜面に位置しており、ハイデルベルク市街を睥睨する勇壮な姿は、古来より人々の驚嘆の的となっています。 戦争や落雷によって破壊され現在では廃墟となっていますが、一部が修復されており、多くの観光客が訪れています。
ドイツ最古ともいわれるカールテオドール橋

ネッカー川にかかるカールテオドール橋は、「アルテ・ブリュッケ(古い橋)」という通称の方が有名な石橋です。その名の通り、この橋は13世紀中ごろには完成しており、ドイツ国内でも最も古い橋のひとつとして数えられています。 元々は木製の橋で、洪水で流されるなどして何度も建て直されてきました。現在の橋は8代目です。第二次大戦末期に、連合国軍の進軍を阻止するために爆破されましたが、1947年になって復元されています。
ハイデルベルク随一の知名度を誇る聖霊教会

マルクト広場に面してそびえる、聖霊教会。創建は15世紀頃と伝えられる、ゴシック建築様式の教会です。三十年戦争やプファルツ継承戦争で戦禍を受けたり、またその時々の選帝侯によってカトリック派やプロテスタント派となったりと、歴史に翻弄されてきました。 高さが82メートルにもなる塔は傑作と呼ばれるほど美しく、展望台からは市内を一望することができます。かつての喧騒はどこへやら、催されるコンサートではパイプオルガンの音色が静かに響き渡ります。
おとぎ話のような風景のハイデルベルク
ハイデルベルクの観光スポットについてお届けしました。今回案内したスポットは、どれもこの街を象徴する建築物です。「哲学者の道」を意味するフィロゾーフェン通りからアルトシュタット(旧市街)を眺めると、ネッカー川にかかるカールテオドール橋が見え、その向こうには聖霊教会が、さらに先にはハイデルベルク城を望むことができます。 おとぎ話のような風景が残るハイデルベルク。美しいこの街を、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
