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クアラルンプールの旅行ガイド

TOWN 投稿者: ココマチ編集部
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クアラルンプールはマレー半島南部に位置し、「KL」の愛称で親しまれるマレーシアの首都です。その名は「クアラ(合流点)・ルンプール(泥川)」というマレーシア語が語源で、市中心部にあるモスク「マスジットジャメ」が建つクラン川とゴンバック川の合流しているデルタ地帯がKL発祥の地と言われています。

その歴史は浅く、1857年にスズ鉱山が発見され、開発されたことに始まります。その後、英国によって支配され、第二次世界大戦中は一時日本の統治下にありましたが、終戦によって再び英国統治に移り、1957年8月31日に正式に独立しました。

現在、行政機能はクアラルンプール郊外の新都心プトラジャヤに移転しましたが、首都はそのままで、ツインタワーとして高さ世界一を誇るペトロナス・ツインタワーをはじめ、多くの高層ビルが立ち並ぶ景観は東南アジア有数の近代都市と言っても過言ではありません。その都会の熱気の傍らには、英国統治の歴史を語るオールドタウンも存在していて、都会の熱気の中に新旧の文化が調和しています。

マレーシアはマレー系、華人系、インド系など多くの異なった民族が暮らす多民族国家でもあります。それぞれの民族が、互いの文化や宗教を尊重しながら生活しています。街に点在するモスクや寺院、それぞれの食文化からその違いを知ることができます。

気候は常夏、1年中いつでもベストシーズンです。平均気温は年間を通して25~27度で、5月から9月頃までの雨季でも一日中降り続くことはなく、どの季節も快適に過ごせます。時差は1時間で、日本の方が1時間遅れています。

いつ訪れても気候が穏やかで、物価も安いのも大きな魅力です。いくつもの異文化が交差するクアラルンプールの街をご紹介しましょう。


クアラルンプールの観光

まず訪れたいところは「ペトロナス・ツインタワー」です。ツインタワーとしては世界一の高さを誇るこのタワーは、クアラルンプールの象徴とも言える存在で、すっくと建つ摩天楼を下から見上げると、その迫力に圧倒されます。まさに現代マレーシアの国力を誇示するシンボルで、地上86階にある展望台からは素晴らしい眺望が望めます。地下1階から地上5階は「スリアKLCC」という大型ショッピングセンターで、日本の伊勢丹や紀伊國屋書店などが入っています。

クアラルンプール駅から、マレーシア独立を宣言した広場ムルデカ・スクエアまでの一帯は、「オールドタウン」と呼ばれる古い歴史を持つエリアで、英国統治時代に建てられた美しいムーア建築の建物が点在しています。

KLセントラル駅が開業するまでは市内の中心駅であったクアラルンプール駅はその代表格で、白亜のイスラム風の尖塔とドームを持つ駅舎は実に優美で格調に満ちています。その正面に建つ「マレーシア鉄道公社ビル」も外壁に火山岩を使ったムーア建築の建物です。

ムルデカ・スクエアに建つ「スルタン・アブドゥル・サマドビル」は、ヴィクトリア様式とムーア様式が融合したレンガ造りの壮麗な建物で、白い時計塔と玉ねぎ形のドームが印象的です。クアラルンプール発祥の地と言われる地に建つモスク「マスジッド・ジャメ」も是非訪れておきたいスポットです。

多民族国家の各民族を象徴する建物もあちこちに建っています。マレー系に次いで人口が多い華人が建てた中国式寺院「関帝廟」や「陳氏書院」、極彩色の彫刻が見事なヒンドゥ教寺院「スリ・マハ・マリアマン寺院」、英国国教会の「セント・マリー聖堂」、イスラム寺院「国立モスク」など、ひとつの都市の中でさまざまな宗教の特徴的な建物が見られるのもマレーシアならではです。

そんな多民族国家の特徴とアジアの今昔が混在するクアラルンプールで、さまざまな文化に触れてみませんか。


クアラルンプールの街歩き

クアラルンプール一番の繁華街はブキッ・ビンタン通りとモノレールのブキッ・ビンタン駅があるスルタン・イスマイル通りが交差する一帯です。インビ駅までのエリア内に「パビリオン」「スターヒル・ギャラリー」「ファーレンハイト88」「ペルジャヤ・タイムズスクエア」などの大型ショッピングセンターが何軒も建ち並び、一流ブランドからローカル雑貨まで自在に買い物が楽しめます。マッサージ店も多いので、気軽に安く疲れが癒せます。

ブキッ・ビンタン通りの北側のアロー通りでは、日が暮れ始めると一斉に屋台が営業を始めます。この屋台街「ジャラン・アロー」は、まさにアジアの活気を肌で感じられるところです。約200メートルの通り一帯に中華系を中心にタイ、インド、マレー料理などを供するさまざまな店が軒を連ね、匂いと人々の熱気に満ちています。国際色豊かな食事を味わいながら、アジアのみなぎるパワーを感じてみてください。

アロー通りの西にあるチャンカット・ブキッ・ビンタン通りは、イタリアンレストランやアイリッシュパブなどのダイニングバーが集まるナイトスポットエリアです。他国籍の人が集うおしゃれな店で深夜まで熱く過ごせます。

昔ながらの街並みが残るオールドタウンには、セントラル・マーケットとチャイナタウンという異なった異国情緒が味わえるショッピングスポットがあります。

1888年に英国によって生鮮品を扱う青空市場としてスタートしたセントラル・マーケットは現在、清潔なコロニアル様式の建物になっていて、暑い日差しを気にせずショッピングを楽しめます。クーラーがよく効いているので、休憩にはもってこいの場所です。ピューターやバティックなどのマレーシアの伝統工芸品や人気のなまこ石鹸もここで買えます。クアラルンプール駅の北東部に広がるチャイナタウンでは、ペタリン通りを中心に中華系の小さな露店や商店がひしめき合っています。夕方からは歩行者天国になり露店やレストランのテーブルが道を埋め尽くします。中華雑貨やチャイニーズフードの店が連なる一角には商売の神様を祭る「関帝廟」があり、生活に密着した華人の宗教観と世界のあちこちに根付く彼らの力強さがここでも感じられます。

ちょっと歩いただけでいろいろな民族色に触れられるのがクアラルンプールの面白いところです。のんびりショッピングを楽しみながら、異文化体験をしてみてはいかがでしょうか。


世界遺産マラッカへ

クアラルンプールからちょっと足を延ばして、バスで片道約2時間ほどで行ける世界遺産マラッカに出かけてみませんか。 ペナン島のジョージタウンとともに「マラッカ海峡の歴史都市群」として世界文化遺産に登録されている海峡の古都には、東洋と西洋の文化が融合した美しい街並みが広がっています。

その歴史は1396年のマラッカ王国の建国に始まります。中国の明との貿易で発展していましたが、その後数世紀にわたってポルトガル、オランダ、英国の植民地となりました。その影響で、アジアと欧米の風潮が混在する独特の文化が形成され、その名残りを残す建物が街の随所に残っています。

ポルトガルが築いた砦、オランダが建てた教会、マレーシアと中華系移民の混血のプラナカンの豪華な邸宅などが、欧米列強の支配の下で、欧州とアジアを結ぶ貿易の中継点として繁栄してきたことを物語っています。

マラッカの街歩きは、中心部に位置するオランダ広場を拠点にスタートしましょう。徒歩圏内に観光スポットが点在しています。トライショーというカラフルな飾りをつけた人力車の集合地点でもあるので、それに乗ってのんびりと古都の旅情を楽しむのもいいですね。

この広場でひときわ目を引くのは、マラッカのシンボルになっている「キリスト教会」です。オランダ製レンガの赤土色の鮮やかさと白い十字架が映えるプロテスタント教会で、その前には英国製から日本のセイコー製に交換された時計台が時を刻み、中央では英ヴィクトリア女王をしのんで市民によって造られた噴水が水をたたえています。

キリスト教会の隣にある「スタダイス」という旧オランダ総督の公邸は東南アジア最古のオランダ建築で、現在はマラッカの歴史を伝える博物館となっています。

マラッカ王国時代の王宮も復元されています。「スルタンパレス」では、釘を1本も使わずに組木で建てられた伝統的な高床式のマレー建築と当時の謁見の様子や衣装、宝飾品などを見ることができます。

セントポールの丘には、ポルトガル支配を伝える「セントポール教会」と「サンチャゴ砦」が建っています。ポルトガルはマラッカを貿易と東南アジアへのキリスト教布教の拠点にし、日本でなじみの深いフランシスコ・ザビエルもこの地から日本へ布教に旅立ちました。

現在のセントポール教会は屋根が崩れ落ち外壁が残るだけで、その前には右手首のないザビエルの像が、内部にはポルトガル人の墓石が置かれています。ザビエル没後、ここに遺体が一時期安置されていましたが、その後インドのマドラスに送られ、右手首のみ本国ポルトガルへ送られました。

市内にはザビエルの偉業を讃えてポルトガル人の子孫が建てた「セント・フランシス・ザビエル教会」もあるので、 そちらもあわせて見学しましょう。ザビエルが日本へ渡るきっかけをつくった日本人やじろうの像もあります。

海に向かっていくつもの大砲が並ぶサンチャゴ砦は、ポルトガル軍がオランダとの戦いに備えて建設した軍事拠点で、当時は堅固な防壁に囲まれていましたが、現在は石造りの門と大砲が残るだけです。ここからマラッカの街を見渡すことができます。

マラッカ川をはさんで西側のエリアは、中国大陸からやってきた中国人とマレー女性が結婚して生まれた混血(プラナカン)の子孫の文化が色濃く残るエリアです。プラナカンの男性はババ、女性はニョニャと呼ばれていました。彼らが編み出したニョニャ料理は、マレー料理と中国料理がミックスされたもので、マラッカの名物料理となっています。

プラナカンの大富豪の邸宅「ババ・ニョニャ・ハリテイジ」では、中国や欧州から取り寄せた豪華な家具や調度品から、彼らの生活様式と独自の融合文化を伺うことができます。「チェン・フーン・テン(青雲亭)」は明の永楽帝の命を受け、大航海を指揮した海軍大勝、鄭和をたたえて建てられたマレーシア最古の中国寺院、「カンポン・クリン・モスク」はスマトラ様式のマレーシア最古のモスクです。

チャイナタウンを東西に貫くジョンカー・ストリートはマラッカのメインストリートで、アンティークショップや雑貨店、レストラン、カフェなどが並び、土曜日の夜はナイトマーケットが開かれます。並行するヒーレン・ストリートは通称「億万長者通り」と呼ばれ、巨万の富を築いたプラナカンたちの豪邸が当時の繁栄をひっそりと伝えています。

波乱の歴史をたどってきたマラッカの風景は、繁栄の歴史でもあります。その中で育まれてきた数々の文化遺産はきっとあなたの心に残るでしょう。



この記事の著者
こんにちは☆ココマチ編集部です。 旅をすることが大好きです。世界中に友達を作り、毎月各国の友達に会いにいく生活を目指しています! よろしくお願います( ´艸`)

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