ココマチ マガジン-世界の旅行ガイドが満載のwebマガジン-

HOME > CULTURE, SPOT > ミュンヘンが誇る至宝 バイエルン王家の居城「ミュンヘン・レジデンツ」

CULTURESPOT

ミュンヘンが誇る至宝 バイエルン王家の居城「ミュンヘン・レジデンツ」

CULTURESPOT 投稿者: 吉川由美
shutterstock_476851549

ドイツ南部バイエルン州の州都、。毎年10月に行われるビールの祭典、オクトーバーフェストで知られるこの街には、長きにわたってこの地を統治したヴィッテルスバッハ家の栄華を物語る建物が点在しています。それを顕著に伝えるのは、旧市街に鎮座する「」で、1918年に最後の王ルードヴィヒ3世が退位するまで、約500年にわたってバイエルン王や選帝侯の居城となった宮殿です。第二次世界大戦で大きな損傷を受けましたが、戦後修復され、現在は居住空間を博物館として開放し、王家所蔵の宝物を展示する宝物館を併設して一般公開されています。バイエルンの歴史とともに歩んできたレジデンツはミュンヘン観光のハイライト。ゲーテやモーツァルト、ナポレオンもそのきらびやかさに驚嘆したといわれるレジデンツの見どころをご紹介しましょう。


華麗な丸天井「アンティクヴァリウム」

1180年にバイエルン公となったヴィッテルスバッハ家のオットー1世がアルター・ホーフに最初の王宮を創設し、1385年にシュテファン3世が新しい宮殿となるレジデンツの建築に着手しました。その後、歴代君主によって増改築が続けられ、130もの部屋、教会や庭園などを有する壮麗な宮殿となりました。シンプルな外観からは想像できないほど内部は豪華で、ルネサンス、ロココ、バロック、新古典主義の各様式が混在する珍しい構造になっています。入場して、まず観覧者が目を奪われるのは、「アンティクヴァリウム」と呼ばれる長さ69メートルの大ホール。レジデンツで現存する最古の場所で、美しい曲線を描くルネサンス様式の天井や壁には優美なフレスコ画が描かれ、窓の横には16世紀に君臨したアルブレヒト5世が収集した骨董彫刻がいたるところに飾られています。厳かな雰囲気が漂う気品に満ちた空間で、レジデンツで最も印象に残る場所となっています。


121枚の肖像画が並ぶ「祖先画ギャラリー」

ヴィッテルスバッハ家についてよく知らなくても、「祖先画ギャラリー」に足を運べばバイエルンに足跡を遺した一族の栄光の歴史がよくわかります。そこに並ぶのは歴代君主たちとその一族の肖像画で、その数、実に121枚。白地に金細工の装飾がなされた長い回廊にびっしり飾られ、その前を歩いているとこちらが見つめられているような不思議な感覚になります。ドイツの連邦制に大きな功績を残したマクシミリアン1世や彼のひ孫でノイシュヴァンシュタイン城を築城したことで知られるルートヴィヒ2世の肖像画もあり、これだけの数が一堂に会すると圧倒的な存在感を感じます。天井と壁一面を覆う黄金の装飾も美しく、まさに王家の栄光と威厳を表すレジデンツ博物館にふさわしい圧巻の絵画ギャラリーです。


王家の宝物が眠る宝物館

ヴィッテルスバッハ家は、数世紀に渡って膨大な数の装飾品、銀製品、陶器、絵画、彫刻、タペストリーなどを収集してきました。宝物館にはこれらのすばらしい宝物がいくつもの部屋に分けて展示されており、どれもこれも目がくらむお宝ばかりです。ダイヤやルビー、エメラルド、サファイヤなどさまざまな宝石を散りばめた王冠や首飾り、宝剣、精巧な装飾が施された祭壇や金細工、象牙細工などに加えて、英国女王の王冠やモスクワで作られたイコンなど世界中から集められたコレクションも数多く展示されています。ヴィッテルスバッハ家の財力と権力を後の世代まで知らしめる見事な財宝ばかりで、中でも必見は『バイエルンの王冠』『騎士聖ゲオルグの彫像』『王妃ギーゼラの十字架』。その輝きにあなたも魅了されることでしょう。


見どころ満載のミュンヘンの至宝

贅をつくした各部屋の装飾や貴重な家具、時計やシャンデリアなどの調度品もレジデンツの見どころのひとつ。マクシミリアン1世と妃のためにつくられた「装飾礼拝堂」は、こじんまりした空間にブルーと金色で細工された天井、大理石の床と壁、窓のステンドグラスが調和し、その豪華さに足がすくんでしまうほどです。ドイツで最も美しいオペラハウスと謳われるキュビリエ劇場も隣接しています。お薦めはアルテホーフ礼拝堂で毎週木曜日と土曜日の18:30から開催されるクラシックコンサート。通常参観ルートでは入場できないアルテホーフ礼拝堂は、ルートヴィヒ1世の婚礼が行われ、モーツァルトも演奏した由緒ある礼拝堂で、そこで聴く生演奏はきっと思い出に残るでしょう。なお、レジデンツ通りに面した中庭への入り口に盾を持ったライオンの像があり、この盾に触ると幸運が訪れると言われています。こちらもお忘れないように!


この記事の著者
こんにちは!台北在住の専業主婦の吉川です♪ 在住者だからこそ知っている台湾の生情報やお薦めのレストラン、旅行会社に勤務しながら、趣味と実益を兼ねて旅した世界50カ国の都市の見どころや観光ポイントをた~くさんご紹介させていただきます♪

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでココマチマガジンをフォローしよう!


関連記事

  1. 東西文化が交差するエキゾチックな国 トルコの魅力はやわかり 東西文化が交差するエキゾチックな国 トルコの魅力はやわかり
    SPOTTOWN
  2. 293_1_newyearcuisine_img1 おめでたいお年始には何を食べる?世界のお正月料理
    CULTUREFOOD
  3. kyototemple_img1-01 歴史的な風情に桜や紅葉が美しく映える京都のお寺3選
    CULTURESPOTTOWN
  4. 282_1_shutterstock_203485414 超絶ウマイ!台北グルメ3選!
    FOODSPOT
  5. shutterstock_474151468 瀬戸内海の自然と現代アートの融合 瀬戸内国際芸術祭
    CULTURETREND
  6. shutterstock_41568361 掘り出し物ゲットのチャンス!バンコクの個性あふれるデイマーケット…
    SHOPPINGSPOT
  7. 243_1_gakkarispot_img1 逆に期待できる!?世界三大がっかり観光地とは
    SPOT
  8. shutterstock_452278573 お茶の産地、中国福建省は観光スポットもいっぱい!
    SPOTTOWN
ココマチギフト

新着記事