ココマチ マガジン-世界の旅行ガイドが満載のwebマガジン-

HOME > CULTURE, FOOD > チョコレート発祥の地 イタリア・トリノでチョコを食べつくそう

CULTUREFOOD

チョコレート発祥の地 イタリア・トリノでチョコを食べつくそう

CULTUREFOOD 投稿者: ココマチ編集部
torinochocolate_img1

イタリア北西部ピエモンテ州にあるトリノと言えば、2006年に冬季オリンピックが開催されたことで有名な都市です。かつてはサルデーニャ王国の首都が置かれており、この地を支配したサヴォイア王家のパラッツォ・レアーレやマダマ宮殿などの王宮群は、1997年世界遺産に登録されています。またフィアット社に代表されるように自動車工業が盛んな都市というイメージがありますが、実はチョコレートの街でもあるのです。市内には老舗のチョコレート店が軒を連ね、バールとは違ったカフェが古き良き時代の面影を残しながら今でも営業を続けています。トリノで生まれたチョコレート製品もあります。見て楽しむだけではない、味わって美味しいトリノの名物、「バラッティ・エ・ミラノ」「ジャンドゥイオッティ」「ビチェリン」について、紹介していきます。


100年以上続くカフェ、バラッティ・エ・ミラノ

イタリアにあるトリノは、カフェが多い街です。18世紀後半に創業したアル・ビチェリンやフィオーリオと、200年以上も続く老舗カフェがある中で、創業は19世紀後半と前者に比べると歴史は浅いものの、100年以上続いているカフェがバラッティ・エ・ミラノになります。トリノなのにミラノという名称がついていますが、これは2人の創業者フェルディナンド・バラッティ氏とエドアルド・ミラノ氏にちなんだ名前が付けられているからです。 古き良き時代の雰囲気を味わえる華やかで美しい店内ではスイーツやジェラート、ホットチョコレートなどを味わうことができます。芸術家に愛されたことでも知られ、そのほかにもイタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世や、その次男アオスタ公爵のお気に入りの店でもありました。また店内ではチョコレートをお土産品として買うこともできます。


コスト削減の美味しい結果、ジャンドゥイオッティ

イタリアのピエモンテ州にあるトリノ生まれのチョコレートと言えば、ジャンドゥイオッティが挙げられます。焙煎したヘーゼルナッツを練りこんだ、甘くて香ばしいチョコレートです。横から見ると台形で、正面から見ると三角形という形をしたこのチョコレートは、コンメディア・デッラルテという仮面劇に登場するピエモンテ人が被っている帽子にちなんだものといわれています。 誕生のきっかけを作ったのはナポレオン1世で、ヨーロッパを席巻していた彼がイギリスとの通商に制約をかけたため、当時イギリス領であった南米からカカオ豆の輸入が滞り、価格は暴騰。そのため原材料費を抑えるために安価で手に入るピエモンテ産のヘーゼルナッツが混ぜられたと言われています。経済的な理由から誕生したジャンドゥイオッティですが、今ではトリノの名産品として世界中の人に愛されています。


心もぽかぽか、温かい飲み物ビチェリン

日本ではチョコレートというと、たいていの人が固形状のものを想像します。チョコレート専門店ではショコラショーなどの名称で液体のチョコレートを飲むことができますが、やはり飲むチョコレートと言えば、ココアが一般的ではないでしょうか。ビチェリンはイタリアのトリノで飲まれている伝統的な飲み物で、温かくしたドリンク状のチョコレートにエスプレッソコーヒーと、ミルクもしくは生クリームを入れて作られます。ビチェリンとはピエモンテ語で小さなグラスを意味しており、その名の通りグラスに入れて提供されます。甘さと苦さが同居するこの飲み物はきれいな層に分かれており、これらを混ぜないで飲むのが本場の飲み方です。著名人のファンが多いことでも知られ、アレクサンドル・デュマやパブロ・ピカソ、アーネスト・ヘミングウェイなどの名前が挙げられます。


トリノに行ったら、チョコレートを

チョコレートの原料となるカカオは南米原産で、貴重品として扱われていました。ヨーロッパに持ち込まれた後もその希少性は変わらず、しばらくはスペイン王室が独占していました。王族の婚姻によってスペイン以外にもたらされたものの、王侯貴族の嗜好品であることに変わりはなかったのです。それが17世紀中ごろ、すでにチョコレートが伝わっていたトリノのサヴォイア王家は、アントニオ・アッリという職人にチョコレートの製造と、一般への販売を6年間に限って許可しました。そのためヨーロッパ中から職人たちがトリノへとやってきました。ジャンドゥイオッティやビチェリンが誕生する土台は、こうやってトリノに作られたのです。イタリアといえばローマやフィレンツェ、ミラノなどの都市が有名ですが、チョコレートを味わうためにトリノを訪れてみるのもいかがでしょうか。


この記事の著者
こんにちは☆ココマチ編集部です。 旅をすることが大好きです。世界中に友達を作り、毎月各国の友達に会いにいく生活を目指しています! よろしくお願います( ´艸`)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでココマチマガジンをフォローしよう!


関連記事

  1. shutterstock_249004402 仏教とヒンドゥー教の聖地、カトマンズ
    CULTURETOWN
  2. shutterstock_210669598 日本の誇る俳諧師、松尾芭蕉をご紹介!
    CULTURESPOT
  3. shutterstock_1732862 スコットランド最大規模の祭典、ミリタリー・タトゥー
    CULTURETIPS
  4. shutterstock_438532240 日本の風土に調和した工芸品を多く持つ香川県
    CULTURESHOPPING
  5. shutterstock_300856853 「黄金の街」とも称される1000年の都、プラハの観光名所
    CULTURESPOT
  6. english ユニークなカフェレストラン「WORLD BREAKFAST AL…
    FOODTREND
  7. shutterstock_244202491 茶の湯とゆかりが深い町・松江の茶と菓子
    FOODSHOPPING
  8. 249_1_fannysports_img1 日本のちょっと面白いスポーツ大会3選
    CULTURETREND

新着記事