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長い歴史を持つ伝統工芸、輪島塗

CULTURETIPS 投稿者: ココマチ編集部
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数ある日本の伝統工芸の中でとくに長い歴史を持つといわれているのが、石川県輪島市で生産されている輪島塗です。輪島塗の歴史は7000年近く前までさかのぼるといわれ、能登半島の三引遺跡では縄文時代前期につくられたと思われる漆製品が見つかっています。輪島市内でも平安時代の遺構で漆製品が発掘されているなど、この土地の人々の中で長く受け継がれてきた工芸です。今回はそんな輪島塗の特徴や種類、体験できる施設などを通じて、その魅力をご紹介します。


幾重にも塗られる漆が強度を増す、輪島塗

輪島塗の特徴はなんといっても堅牢さ。木材に生漆と米糊を混ぜたものを使って布を貼りつけ、そのうえに幾重にも生漆や珪藻土を混ぜた下地を塗りつけて強度を高めていて、この丈夫さから何世代にもわたって使用することができます。輪島の漆器をつくるための工程は大きく分けて木地・きゅう漆・加飾の3つ。それぞれに専門的な技術を必要とする細かな工程に分けられていて、工程の総数は120以上にもおよび、石川県輪島市内には輪島塗にたずさわるたくさんの職人がいます。


さまざまな種類がある輪島塗

輪島塗にはさまざまな形状や手法を持つ伝統漆器があります。木地の形では椀物に使う「碗木地」や重箱など四角いものをつくる「指物木地」、複雑な形状が多い座卓などをつくる「朴木地」などが代表的です。加飾と呼ばれる部分では漆の上塗りをそのまま活かす「塗立」や表面を滑らかに加工する「呂色」、金銀粉や螺鈿を使い文様を描く「蒔絵」、金箔などを使い装飾する「沈金」などがあり、どれもそれぞれに熟練の技を必要とするので、専門の職人が担当します。


複数の工房で輪島塗の体験ができる輪島市

輪島塗について知ってくると実際にその工程を体験したいと思われる方もいることでしょう。輪島市内にはそんな方にぴったりの工房が複数あります。中でも木地つくりから漆塗りなどそれぞれの工程を担当する職人があつまる輪島工房長屋では、職人の人たちと直接触れ合って輪島塗への理解を深めてから、「沈金」や「蒔絵」といった加飾の技法を使って箸やパネルに絵付けすることができます。ほかには碗などの食器のほかネックレスにも加飾ができる工房も人気です。


輪島塗の魅力に触れる時間を

輪島塗の特徴や技法、種類などを通じてその魅力についてご紹介しました。市の名前がついているだけあり、石川県輪島市には輪島塗に関する施設が多くあります。輪島塗の製法や歴史を知りたいのなら輪島漆会館、芸術品としての輪島塗を鑑賞したいのなら輪島漆美術館、工房ごとの作品や生活に根差した輪島塗を見たいのなら市内の工房めぐりと、輪島塗の魅力にさまざまな角度から触れられる施設がたくさん。石川県に訪れた際にはぜひ輪島市の伝統工芸に触れてみてくださいね。


この記事の著者
こんにちは☆ココマチ編集部です。 旅をすることが大好きです。世界中に友達を作り、毎月各国の友達に会いにいく生活を目指しています! よろしくお願います( ´艸`)

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