飛鳥の明日香の里を(明日香村)/散策スポット/奈良文化財研究所 飛鳥資料館
ならぶんかざいけんきゅうじょ あすかしりょうかん
飛鳥の出土品と山田寺東回廊を展示する、奈文研の博物館。
明日香村奥山にある博物館です。運営しているのは奈良文化財研究所(奈文研)。飛鳥の遺跡をいまも発掘し続けている研究機関そのものが、出てきたものを展示しています。
村内の遺跡をひと通り歩いたあとにここへ来ると、跡地の下から何が出ているのかが分かります。逆に、先に寄ってから歩くという順番もあります。
第一展示室は、仏教伝来と蘇我氏、飛鳥の宮殿、律令国家への歩み、よみがえる飛鳥の工房、飛鳥の古墳、飛鳥の寺院の6つのコーナーに分かれています。
日本に仏教が伝わった6世紀から、平城京へ都が移る8世紀初めまでを、考古資料・美術資料・写真パネル・模型で追う構成です。
主な展示品は、高松塚古墳をはじめとする古墳の出土遺物、日本最初の水時計である水落遺跡の資料、飛鳥寺や川原寺の出土品、日本最初の鋳造貨幣とされる富本銭など。飛鳥京の復元模型もあり、宮と寺と苑池の位置関係が一目で分かります。
第二展示室はまるごと山田寺にあてられています。
山田寺は、大化の改新で知られる蘇我倉山田石川麻呂が641年に造りはじめた寺です。1982年の発掘調査で、その東回廊が倒れた状態のまま地中に埋もれているのが見つかりました。
飛鳥の大寺院はたいてい地上から姿を消しています。この回廊は、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺よりも古い例にあたります。
展示室では、最も残りのよかった東側の柱間3間分の部材を本来の位置に使って組み立て直し、当時の建築構造と規模が分かるようにしてあります。2007年に重要文化財に指定されました。1,000年以上地中にあった部材は脆くなっており、保存処理に14年かかっています。
建物の外の庭園には、飛鳥の石造物の複製が置かれています。須弥山石、石人像、猿石など、村のあちこちに散らばっているものを一か所でまとめて見られます。
庭園には数種類の桜と花桃があり、春は淡いピンクに染まります。初夏はツツジと藤、梅雨はアジサイ、秋はイチョウが黄金色に色づき、晩秋から初冬は皇帝ダリアが見頃です。
庭園だけの見学は無料です。
開館は9:00〜16:30(入館は16:00まで)。休館日は毎週月曜日(祝日と重なれば翌平日)と年末年始です。
観覧料は一般350円、大学生200円、70歳以上・高校生および18歳未満は無料。障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名も無料です。特別展の期間は料金が変わることがあります。
近鉄橿原神宮前駅または桜井駅からバス「飛鳥資料館」下車すぐ。飛鳥寺や水落遺跡から歩ける距離です。
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