飛鳥の明日香の里を(明日香村)/散策スポット/飛鳥坐神社
あすかにいますじんじゃ
奇祭「おんだ祭」で知られる、飛鳥の古社。
鳥形山(とりがたやま)の斜面に鎮座する古社です。平安時代の『延喜式』神名帳に名神大社として載り、『日本書紀』にも朱鳥元年(686年)の記事に見えます。
祀られているのは事代主神(ことしろぬしのかみ)をはじめとする四座。飛鳥の地主神として、宮のあった時代から続いてきた社です。
この神社を有名にしているのが、毎年2月の第1日曜に行われる「おんだ祭」です。奈良県の無形民俗文化財に指定されています。
天狗とお多福が登場し、田を耕すしぐさから始まって、夫婦の営みまでを笑いを交えて演じてみせます。五穀豊穣と子孫繁栄を願うもので、西日本三大奇祭のひとつに数えられることもあります。
終わりに撒かれる「ふくの紙」を持ち帰ると子宝に恵まれるといわれ、この日は境内が人で埋まります。
境内には陽石(ようせき)と呼ばれる石が数多く並びます。男性を象った石で、むすびの神、子授けの神としての性格をよく表しています。
はじめて見ると驚きますが、作物が実り、人が生まれ継いでいくことを願う素朴な信仰のかたちです。おんだ祭の内容とも一続きのものです。
社殿は昭和の火災で失われ、吉野の丹生川上神社上社の旧社殿を移して再建されました。
鳥居をくぐると石段が正面に伸び、登りきったところに社殿があります。境内は木々に囲まれ、参道の途中には摂社が並びます。
近鉄橿原神宮前駅から周遊バス「飛鳥大仏前」下車、徒歩約5分。飛鳥寺から歩いて5分ほどで、大仏を拝んだあとに立ち寄る人が多い場所です。
参拝は自由です。
公開日 /更新日