飛鳥の明日香の里を(明日香村)散策スポット亀石

  • 亀石を横から見たところ。細長い花崗岩の下部に、亀の顔が彫られている
  • 亀石の正面。目と口が彫り出され、亀がうずくまっているように見える
  • 亀石のかたわらに置かれた明日香村・飛鳥保存財団の説明板

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亀石

かめいし

愛嬌のある顔で親しまれる、明日香を代表する石造物。

田のかたわらの亀

川原の集落のはずれ、道端に据えられた花崗岩の石造物です。長さ約3.6メートル、幅約2.1メートル、高さ約1.8メートル。

丸みを帯びた体に、前へ突き出した顔。目と口が彫られ、たしかに亀がうずくまっているように見えます。飛鳥の石造物のなかでも、とりわけ愛嬌のある姿で知られています。

何のための石か

いつ、誰が、何のために造ったのかは分かっていません。

川原寺の境界を示す石とする説、庭園や祭祀の場に据えられていたとする説などがありますが、決め手はありません。飛鳥時代のものと考えられていますが、それすら確実ではありません。

石の下部は地中に埋まっており、全体の形も分かっていません。

水争いの伝説

この石には言い伝えがあります。

昔、大和と河内のあいだで水争いが起きた。争いに負けた大和側の湖の水が干上がり、湖に住んでいた亀がみな死んでしまった。それを哀れんだ村人が、亀の形を石に刻んで供養した——というものです。

西を向くと泥の海になる

もうひとつ、よく知られた言い伝えがあります。

この亀は、はじめ北を向いていた。それが東を向き、いまは南西を向いている。もしぐるりと回って真西を向いたとき、大和国一帯は泥の海に沈む——という話です。

西は、水争いに勝ったとされる當麻(たいま)の方角にあたります。石が少しずつ向きを変えているという発想そのものが、この石が長いあいだ人々に見つめられてきた証でもあります。

訪ねる

近鉄飛鳥駅から徒歩約20分。道路のすぐ脇にあり、柵もなく、いつでも見られます。見学は無料です。

すぐ近くに川原寺跡と橘寺があり、あわせて歩けます。周囲は田で、季節ごとに背景が変わります。

公開日 更新日

所在地
奈良県高市郡明日香村川原
アクセス
近鉄飛鳥駅から徒歩約20分
カテゴリー
史跡/石造物

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