飛鳥の明日香の里を(明日香村)/散策スポット/河津桜の丘
かわづざくらのおか
二月下旬に咲く早咲きの桜。丘から集落と山並みを見下ろせる。
立部(たちべ)の丘の斜面に河津桜が植えられ、明日香村でいちばん早く春が来る場所になっています。
まだ木々が葉を落とし、田も色を失っているうちに、この一帯だけが濃い紅色に染まります。ソメイヨシノの季節にはまだ1か月ある頃です。
河津桜は静岡県の河津町で見つかった早咲きの桜です。1955年に町内で原木が発見され、オオシマザクラとカンヒザクラが自然に交わったものと考えられています。
咲くのは2月下旬から3月上旬。花の色はソメイヨシノよりずっと濃く、桃色というより紅色に近い色です。そして花もちがよく、3週間から1か月ほど咲き続けます。散り際の潔さを愛でるソメイヨシノとは、まったく性格の違う桜です。
満開を少し過ぎると葉が出はじめ、花のあいだから若葉の緑がのぞくようになります。この時期の、紅と緑が混じった姿もきれいです。
桜が斜面に立っているので、枝の向こうに集落の屋根と、その先の山並みまで見渡せます。見上げるのではなく、花を横から、あるいは見下ろしながら眺められるのがこの場所の良さです。
晴れた日には、遠く奈良盆地の街並みまで見えます。
この丘には駐車場がありません。周辺は道幅の狭い生活道路と農道で、花の時期には路上駐車が並んでしまうのが実情です。
停まった車が地元の方の通行や農作業の妨げになり、対向もできなくなります。飛鳥駅周辺や石舞台地区など、村内の駐車場に車を置いて、レンタサイクルか徒歩で向かってください。飛鳥駅からは歩いて20分ほどです。
桜のまわりは私有地と農地です。畑や畦には立ち入らず、道から眺めてください。
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