飛鳥の明日香の里を(明日香村)/散策スポット/平田八坂神社
ひらたやさかじんじゃ
平田の集落を見下ろす、疫病除けの氏神。
明日香村平田、集落を見下ろす丘の斜面に建つ神社です。参道の入口には「指定村社 八坂神社」と刻まれた石標が立ち、そこから杉木立のなかを石段が上がっていきます。
登りきると鳥居と社殿があり、木々の切れ間から集落と田が見下ろせます。社務所も授与所もなく、参拝者とすれ違うこともほとんどありません。
八坂神社は素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る神社で、京都・祇園の八坂神社を本社として全国に分けられました。
素戔嗚尊は疫病をしずめる神とされてきました。平安時代、都に疫病が流行したときに御霊会(ごりょうえ)が営まれたのが祇園祭の始まりで、その信仰が各地の集落に広がります。村に病が入らないように、という願いが、こうした小さな社を各地につくらせました。
石標にある「村社」は、明治から戦前まで使われた神社の格付けです。官幣社・国幣社・府県社・郷社・村社と続くうちのいちばん身近な位置にあたり、文字どおり村の氏神を指します。
そのうち「指定」を受けたものは、例祭に幣帛(へいはく)が供えられました。戦後、社格の制度そのものは廃止されましたが、石標だけがそのまま残っています。こうした石標は明日香村の各集落で見かけることができます。
近鉄飛鳥駅から徒歩約15分。高松塚古墳と同じ平田の地区にあり、古墳をめぐるついでに立ち寄れます。
観光のための場所ではなく、いまも近くに住む人たちが手を入れて守っている神社です。静かに参拝してください。
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