飛鳥の明日香の里を(明日香村)/散策スポット/中尾山古墳
なかおやまこふん
文武天皇の火葬墓とみられる小さな八角形墳。
明日香村平田にある墳墓です。壁画古墳として知られる高松塚古墳の、すぐ北に位置します。
対辺長は約19メートル。飛鳥の八角形墳のなかでも小さく、天武・持統天皇陵(約37メートル)の半分ほどの規模です。
令和2年(2020年)の発掘調査により、小型の石室を備えた八角墳であることが確認されました。
墳丘は三段に築かれ、外側は石で覆われていたことも分かっています。小さいながら、丁寧に造られた墓です。
石槨は、火葬した骨を納めるための小さなものでした。八角形という最上位の墳形をとりながら、火葬で単独に葬られている。この二つの条件から、文武天皇の陵にあたるとする説が有力です。
文武天皇は697年に即位し、707年に25歳で没しました。大宝律令を定めた天皇です。日本で火葬された天皇としては、持統天皇に次いで早い時期にあたります。
なお宮内庁が文武天皇陵として治定しているのは、ここから南西にある栗原塚穴古墳です。牽牛子塚古墳と斉明天皇陵の関係と同じく、治定と考古学の見解が食い違っています。
2026年7月26日、「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産のひとつとして世界遺産に登録されました。
近鉄飛鳥駅から徒歩約15分。高松塚古墳から北へ、丘を少し上がったところにあります。
墳丘は保存のため覆われており、外から形を眺めることになります。
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