飛鳥の明日香の里を(明日香村)/散策スポット/櫛玉命神社
くしたまのみことじんじゃ
四座を祀る式内社。真弓の集落を見下ろす鎮守の森。
真弓(まゆみ)の集落を見下ろす丘の上、木々に囲まれて建つ神社です。平安時代の『延喜式』神名帳に「櫛玉命神社 四座」として載る古社です。
境内は広い砂利敷きで、正面に石の鳥居、その奥に拝殿と本殿が並びます。
祀られているのは、櫛玉命(くしたまのみこと)、櫛玉姫命、天玉櫛彦命、天玉櫛姫命の四座です。
櫛玉命については、物部氏の祖とされる饒速日命(にぎはやひのみこと)と同じ神ではないかという説があります。饒速日命は「天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊」とも呼ばれ、その名に「櫛玉」を含みます。
ただし確かな裏づけがあるわけではありません。飛鳥のこの一帯に、物部氏あるいはそれに連なる人々が関わっていたかどうかも、はっきりしていません。
社務所も授与所もなく、参拝者とすれ違うことはほとんどありません。
それでも正月には鳥居の柱に松が結わえられ、注連縄が渡されます。集落の人たちの手で、いまも季節ごとの設えが続いています。
このあたりの真弓の丘には、マルコ山古墳や真弓鑵子塚古墳(まゆみかんすづかこふん)といった飛鳥時代の古墳が点在します。
村の中心部からは少し離れますが、古墳をめぐりながら足を延ばせる距離です。
近鉄飛鳥駅から徒歩約25分。参拝は自由です。
観光地ではなく、集落の氏神です。静かに参拝してください。
公開日 /更新日