飛鳥の明日香の里を(明日香村)/散策スポット/天香山神社

  • 「式内大社 天香山神社」と刻まれた社号標と、その奥の鳥居。左手に由緒の案内板
  • 「天香山神社」の扁額を掲げた石の鳥居。参道の先に木立と石段が続く
  • 一対の石灯籠のあいだに立つ鳥居と、緑の木立へ延びる参道
  • 杉の大木に囲まれた境内。注連縄を張った石の鳥居の奥に拝殿が見える
  • 天香久山の山頂に鎮まる国常立神社。石敷きの床に屋根を架けた覆屋の奥に、玉垣に囲まれた小さな社と石灯籠

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天香山神社

あまのかぐやまじんじゃ

大和三山のひとつ、天香久山の北のふもとに鎮まる古社。占いの神を祀り、持統天皇の「衣干したり」の歌の山を間近に感じられる。

天香久山のふもとの社

大和三山のひとつ、天香久山(あまのかぐやま)の北のふもとにある神社です。藤原宮跡から東へ1キロほど。田のあいだの道から鳥居をくぐると、杉の大木に囲まれた静かな境内が広がります。

平安時代の『延喜式』神名帳に「天香山坐櫛真命神社(あめのかぐやまにますくしまちのみことじんじゃ)」として載る、古くからの社です。入口の社号標にも「式内大社」と刻まれています。

占いの神

祀られているのは櫛真智命(くしまちのみこと)。占いをつかさどる神とされます。

『古事記』の天岩戸の場面では、天香山の雄鹿の肩の骨を抜き取り、天香山の「ははか」の木を取って焼き、占いをしたと語られます。ははかはウワミズザクラのこととされ、境内にもその木が植えられています。神話の時代から、香久山は神意をうかがう山でした。

天から降りてきた山

大和三山のうち、天香久山にだけ「天(あま)の」が付きます。天から降りてきた山だという言い伝えがあるためで、『伊予国風土記』の逸文には、天から降りた山が二つに分かれ、一方が大和の香具山になったという話が残っています。

山の頂には国常立神社、南のふもとには天岩戸神社があり、山全体が信仰の場になっています。

持統天皇が見た山

『万葉集』の持統天皇の歌「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣干したり 天の香具山」に詠まれたのが、この山です。持統天皇が営んだ藤原京からは、南東に香具山が見えました。

舒明天皇が香具山に登って国見をした歌も『万葉集』に残ります。都の人々にとって、香具山は季節の移り変わりを知らせ、王が国を見渡す、特別な山でした。

訪ねる

藤原宮跡から東へ歩いて15分ほど。境内の脇から天香久山の山頂へ登る道もあります。藤原宮跡の野に立って香具山を眺め、それからふもとの神社を訪ねると、持統天皇の歌の景色が近くなります。

公開日

所在地
奈良県橿原市南浦町
アクセス
藤原宮跡から東へ徒歩約15分
カテゴリー
寺・神社

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