飛鳥の明日香の里を(明日香村)/散策スポット/栗原塚穴古墳(文武天皇陵)
くりはらつかあなこふん
宮内庁が文武天皇の陵とする古墳。考古学の見解とは食い違う。
明日香村栗原にある古墳です。宮内庁は檜隈安古岡上陵(ひのくまのあこのおかのえのみささぎ)として、第42代・文武天皇の陵に治定しています。
道路に面した低い石垣の上が墳丘で、その一角に拝所の門があります。墳丘は木々に覆われ、外から形は見えません。
文武天皇は697年に即位し、707年に25歳で没しました。祖母である持統天皇から譲位を受けて即位し、大宝元年(701年)に大宝律令を定めています。
考古学の側では、ここから北にある中尾山古墳を文武天皇の陵とする説が有力です。中尾山古墳は八角形墳で、火葬した骨を納めるための小さな石槨を備えます。八角形という最上位の墳形と、火葬での単独埋葬という二つの条件が、文武天皇の葬られ方と合うためです。
牽牛子塚古墳と斉明天皇陵の関係と同じく、宮内庁の治定と考古学の見解が食い違っている場所のひとつです。治定は明治に定まったもので、その後の調査で動かされることはありません。
宮内庁が管理しており、墳丘に立ち入ることはできません。門の前から拝礼する形になります。
近鉄飛鳥駅から徒歩約15分。北へ歩けば高松塚古墳と中尾山古墳につながります。
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