飛鳥の明日香の里を(明日香村)/散策スポット/阪田の棚田
さかたのたなだ
都塚古墳のすぐ近く、阪田の斜面に広がる棚田。秋は畦を彼岸花が縁どる。
石舞台古墳から南東へ坂を上がった阪田の集落、その斜面に広がる棚田です。都塚古墳のすぐ近くにあたります。
等高線に沿って田が幾重にもカーブを描き、段ごとに高さを変えながら谷へ下りていきます。
明日香村で棚田といえば、秋に案山子コンテストが開かれる稲渕がよく知られています。阪田の棚田に案山子は並びません。
あるのは田と畦と、竿の先で風に揺れるテープくらいです。人の姿もほとんどなく、聞こえるのは風の音だけという日があります。
賑わいを見たあとに、何も起きない棚田をただ眺める。同じ明日香の棚田でも、持ち帰るものが違います。
九月の下旬、稲は穂を重くして先を垂れはじめます。緑から黄金へ移る、ちょうど途中の色です。
その足元、畦のきわに彼岸花が点々と赤を差します。実りかけた稲の色と赤の対比は、この時期だけのものです。
空を遮るものがないので、秋にうろこ雲が広がると、その広さがそのまま見えます。
近鉄橿原神宮前駅から周遊バス「石舞台」下車、徒歩約12分。都塚古墳と合わせて歩くとよいでしょう。
棚田は見学のための施設ではなく、いまも米を作っている農地です。畦に立ち入らず、道から眺めてください。
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