おづな
飛鳥川の上に渡された稲藁の綱。毎年、成人の日に掛け替えられる。
稲渕の勧請橋(かんじょうばし)のあたりで、飛鳥川の上に稲藁の綱が渡されています。中ほどに下がっているのは、男性の陽物をかたどったものです。竹串にみかんを刺した供えも一緒に下げられます。
綱は毎年掛け替えられます。一年のあいだ風雨にさらされて色を落とし、また新しいものが架かります。
稲渕と栢森(かやのもり)の両大字に伝わる行事で、稲渕では毎年、成人の日に行われます。子孫繁栄と五穀豊穣を祈り、あわせて悪い病がこの道とこの川を通って村へ入ってくるのを押しとどめるためのものと伝えられます。
稲渕は神式です。飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)の神主を招いて祈祷が行われます。
綱は神所橋(かんじょばし)のたもとで作られます。棚田から集めた稲藁を、3人がかりで撚り合わせながら長い綱にしていきます。できあがると勧請橋まで運ばれ、川の上に架けられます。
長く両岸の木に掛けてきましたが、2023年からは支柱も併せて使われるようになりました。
上流の栢森には女綱(めづな)があります。こちらは仏式で、福石と呼ばれる石の上に祭壇を設け、僧侶の読経のあとに綱が架けられます。男綱と対になっています。
県道15号を稲渕から上流へ進むと、勧請橋のあたりで頭上に綱が見えます。車道から見上げられる位置にあります。
飛鳥川の飛び石や稲渕の棚田から歩いてすぐです。掛け替えの日に行くと、綱を作るところから見られます。
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